最新型IHヒーターの講習で分かったこと

亀戸ラボへ

パナソニックESラボで最新型のIHクッキングヒーターの研修を受けました。

呼び名がいくつかあるようで、同業者間では「亀戸ラボ」と呼ばれます。

実際に調理実習

ガスコンロとIHヒーターで比べました。

  • お湯を沸かす
  • チャーハンを炒める
  • さんまをグリルで焼く

 

時節柄、調理したものを試食できないのが残念でしたが、料理はどれも美味しそうでした。

エプロンをお借りして調理実習

 

IHクッキングヒーターは熱効率が良い

お湯を沸かす比較をしましたが、ガスとIHでは沸く速さが違います。もちろん

IHが速いです。

その理由は「熱効率」にあります。

ガスや電気が生む熱エネルギーがどれだけ料理に使えるかという割合

=熱効率

◆ガス・・・55%以上

◆IH・・・・90%以上

ガスの熱は、料理に55%使うことができます。残りの45%は料理には使われません

鍋の周りの空気を温めます。ですから、ガスで調理する場合、周辺が熱くなるのはこのためです。

 

IHは、90%以上、料理に使われるので、生み出されたエネルギーはほぼ有効に使われます。

鍋の周りが熱くなることはありませんし、調理時間を短くすることができます。

 

 

2007年以降製造の機種は「光火力センサー」で使い勝手が良い

2007年に光火力センサーが導入されました。

それ以前の機種は、「サーミスタ方式」と言って、 鍋+トッププレート(コンロ表面の板)の温度を感知するものでした。

鍋と中に入れた材料の温度とトッププレートの温度を合わせて感知してしまうのです。トッププレートを越えて熱が伝わってくるまでの時間の差が出てしまうため、検知温度と実際の鍋底温度にどうしてもズレが生じてしまいます。

IHヒーターだと料理が上手くできない、と感じていたのはこれが原因のひとつでした。

頑張って勉強しています!

2007年以降に導入された「光火力センサー」はトッププレートの熱を拾わず、鍋+材料の温度を素早く感知します。

1 高火力で一気に立ち上げることが出来るので、予熱までの時間が短くなります。

2 材料投入して鍋底温度が下がっても、すぐに加熱して復帰できるので
・炒め物等おいしく仕上がります。
鍋フリもできます。

パナソニックのページより

 

この機能が搭載されてから、断然使い勝手が良くなりました。

 

安全性は?

ガスの場合は、「火」そのものが出るので、着衣着火などの危険があります。

高齢になると背が低くなることがあります。それまで普通に調理できていたのが、衣服の袖がガス台に触れるようになってしまった、という状況を見ると、危険を感じます。

「目」の問題もあるそうです。

高齢になると、青い火が見えにくくなるそうです。つまり、ガスの青い火が見えにくくなるのです。

弱火で煮ものなどをしている時、ガスの炎が見えない場合も出てくる可能性があります。

 

その点、IHヒーターは特に高齢の方に安全に使っていただける要素が大きいです。

「ガスが慣れているから」とおっしゃる方も多いですが、家族が心配を感じるような場合は、一度検討してみてもいいのではないでしょうか?

使い方はガスと同じというわけにはいきませんが、脳の活性化ということで新しい知識を得る楽しみ、おいしい料理を食べる楽しみを味わうのもいいかもしれません。

美味しい料理に挑戦!