メインブレーカーは異常ないのに子ブレーカーが戻らない(子ブレーカーが使えない)

キッチンだけ、ブレーカーがあがったまま戻らないんです。メインブレーカーは異常ないのですが。

こちらのお客さま宅は、キッチンのみの 子ブレーカーがあり、それが落ちて電気がつかなくなってしまい、戻しても戻らなくなってしまったというお困りです。

この状態ではキッチンの電気は使えません。

ブレーカーの名称~大きい方と小さい方

「50A」と書いてあるものが「メインブレーカー」です。

右にある、小さいブレーカーが「子ブレーカー」です。呼び方がいろいろあり、配線用遮断器(安全ブレーカー)が正式名称。分岐ブレーカーとも言います。

子ブレーカーには行き先が書いてあり、例えば、キッチン、1階エアコン、浴室乾燥機、など、お住まいに合わせた分岐になっています。

子ブレーカーが戻らない原因

大きな原因は、①使いすぎ ②ショート です。

  • 使いすぎ
    キッチンは電気を多く使い、同時に使うこともあります。例えば、炊飯器と電子レンジを一緒に使う、もしくは電気ポットもある、などです。いつもは同時に使っていないのに、たまたまタイミング悪く、同時に使うことになってしまった、という場合です。
  • ショート
    瞬時に大きな電流が流れるので、通常ですと「バチン」と大きな音がします。
    感電、火災の恐れがあります。
  • 子ブレーカーの故障
    子ブレーカーが故障していると戻りません。この場合は子ブレーカーの交換となりますが、分電盤自体が20年以上経過しているものでしたら、分電盤全体の交換をおすすめします。子ブレーカーひとつを交換しても、他も次々と故障する可能性があるからです。
    分電盤が故障した場合、家に電気が来ません。
    分電盤の交換は、契約アンペア、子ブレーカーの数など、お住まいによって異なるので、発注後、工事となり、即日というわけにはいきません。

こんな場合、どうしたらいいか

  • 平日、営業時間内
    電気工事店に連絡。
    ネットで調べても分からない場合は、電気工事組合員所属の「住宅電気工事センター」にお住いの住所を入れて検索すると、電話番号などが分かります。(東京電力管内の場合)
  • 夜間、休日
    かけつけサービスなどにご加入の場合は、連絡してみてください。損害保険や電気の契約などに付随している場合があります。

ただ、今回の場合はキッチンのみの電気が使えないということで、家全体の電気が来ないわけではないので、平日の営業時間を待って、連絡するのが良いかと思います。

夜間、休日は料金が割高になる場合や、不審な業者にあたってしまう可能性もあります。

分電盤交換は時期を見ておこないましょう

4年に1回電気の定期調査がおこなわれます。不審な業者が横行していますが、正規の調査員は、必ず、書面で調査の案内が届きます。我が家の場合はポストに入っていました。
→東京電力パワーグリッドより

この調査で、分電盤の交換を指摘され、工事をおこなうお住まいが多いです。

分電盤が故障すると家に電気が来ない、という災害時のような状態になってしまいます。