感震ブレーカーがなぜ必要か?
感震ブレーカーとは?
大きな地震が起きた際、揺れを感知して自動的にブレーカーを落とす器具のことです。
何種類かあります。
ご家庭にあった機種を選ぶことをおすすめします。
- 分電盤タイプ(内蔵型)内蔵センサーが揺れを感知してブレーカーを切る
- 分電盤タイプ(後付型)漏電ブレーカーが設置されている場合、取り付け可能
- コンセントタイプ コンセントから電気を遮断
- 簡易タイプ ばねやおもりの落下でブレーカーを切る
内閣府で感震ブレーカー啓発チラシが出されています。↓↓
http://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/denkikasaitaisaku/pdf/denkikasaitirashi_201904.pdf
大地震の際、火災の原因になるのは電気
大規模地震の際、原因が特定されたものの過半数が電気関係の出火でした。
つまり、ガスコンロやストーブなどお火を使うものが一番の原因と思いがちですが、実は電気が原因だったという結果が出ています。
なぜ、電気が火災の原因になるの?
揺れた時も危ないですが、それよりも、揺れが収まり、電気が復旧したときに火災が起きやすいのです。
これを通電火災といいます。
揺れて家具などが倒れた場合、電気製品のコンセントが傷つけれられることがあります。
コンセントが傷ついたまま、電気が復旧し、電気が流れると、傷ついたコンセントから出火します。
つまり、停電が復旧した時が一番怖いのです。
停電が復旧したときに、火災を防ぐには
- 避難するときに必ずブレーカーを切る
- 電気が復旧したら、家中の電気製品のコンセントを抜いてからブレーカーを入れる
こうした行動が必要になります。
でも、避難するときにブレーカーを切るのはかなり大変です。なぜなら、ブレーカーまで安全に近付けることができるかどうか確実ではないからです。
- 家具が倒れているかもしれません。
- 家を留守にしているかもしれません。
- 手が届かない場所にブレーカーが設置されているかもしれません。
- ブレーカーを切ることを忘れてしまうかもしれません。
だから感震ブレーカーが必要なのです
大地震の際、安全にブレーカーの操作をするのは至難の業です。
でも、感震ブレーカーが設置されていれば、自動的にブレーカーは切れます。
そして、電気が復旧したときも安全に電気を通すことができます。
市町村によっては感震ブレーカーの設置を推奨しているところもあります。
補助金が出るところもあります。
数年前から内閣府で啓発活動をしていたようですが、あまり浸透してない気がします。