電池式「チャイム」からインターフォンへ交換する工事は見えない壁の中を想像する作業
ピンポンは電源が必要なかった
子どもの頃「ピンポンダッシュ」のいたずらをした経験がある方もいらっしゃるかと思います。鳴らすだけのピンポンです。
押すと家の中のスピーカーが鳴りますが、スピーカーの中に電池が入っています。電池が切れると鳴りません。
現在主流なものはAC100V式で、本体をコンセントに差し込んで電源を取り込む方法です。
新築住宅の場合は、完成前に取り付けるので、電線が見えないようにできます。
しかし既存住宅ですと、いかに電線を見せず、美しく仕上げるかが電気工事士の腕の見せ所となります。
できる限り電線を見せない工夫
工事の前にしっかり現場調査をし、どこにどうやって電線を通すか考えます。
そして、考えついたのがこちら。
- 玄関外のインターフォンは壁の中を通して反対側のスイッチに電線を通しました。スイッチがなければ壁のどこかに穴をあけ、見える線になるところでした。
↑↑電線無しですっきりです - スイッチから出た電線は、どうしても壁の中を通せなかったので、ろうかの壁を伝わせて居間に引き込みました。廊下の壁部分は、カバー(モールと呼ぶ)をつけました。茶色を選びました。ろうかから居間に入れる際、電線を通すための穴を必要最小限の大きさで目立たないように開けました。
- 居間に入れた電線は鴨居の中を通して見えないようにしました。鴨居からモニター親機につなぐために必要最小限の穴をあけ、壁に沿わせました。
- 穴からモニター親機を付ける部分に電線を出します
- 下のコンセントから電源が取れるようにこちらも電線をつなげます
居間のモニターは電線無しのスッキリ仕上げ
本来ならば、このモニターから電線が出ていて、コンセントに繋ぐ仕様になっています。
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壁に穴をあけるのは抵抗があるから現場調査が必要です
愛着のあるお住まいの壁に穴をあけるというのは、抵抗があると思います。ですから、既存住宅の場合はできるだけ穴をあけないような配線ができないか、よく考えます。
そのために、工事前に現場調査が必要になってくるのです。
施主さまのご意向に沿いながら、必要な電気設備の工事をおこなう。それが電気工事店の仕事です。
もし、これから新築住宅を建てたい、という場合は、最初から壁の中の電気配線を考えておくと後々便利です。今だけでなく、将来の生活を見越した電気配線の計画のご相談も受け付けています。
お気軽にご相談ください。
※施主さまのご了承を得て掲載しています。